KANさんの17thアルバム『23歳』に収録されている『キセキ』と、秦基博さんのシングル『泣き笑いのエピソード』に収録されている『カサナル』の2曲が合体した楽曲『カサナルキセキ』が配信リリースされました。
これまでの経緯
当ブログでは、これまでこの2曲についてどちらからも明確な種明かしがなかったことから、ファン界隈では様々な妄想と詮索を深めてきました。
この段階ではまだアルバム『23歳』リリース前のファーストインプレッション。秦さんの『カサナル』は未発表のタイミングのため、想像の域でしかない秦さん楽曲とのつながりを期待する程度のものでした。
この段階で、初めてFM802のオンエアを確認し、単なるストリングスアレンジの参加ではなく、2曲は同時に再生することによって合体できることが判明し、実際に自分で合体した音源を作成。メロディやアレンジや歌詞を分析した結果、驚くほどに練られた設計の上に成り立つ楽曲であることを載せています。
緊急”謝罪会見”公開&配信リリース発表
そんな中、4月23日(金)21時から、秦基博オフィシャルYouTubeチャンネルにて、”謝罪会見”と題した動画がプレミア公開されました。
『カサナル』と『キセキ』の2曲は後に『カサナルキセキ』として合体することを念頭に計画的に置いて作られたものであり、双方のファンの間で合体可能であることが噂になり2台のプレイヤーで頑張って同時再生して聴く努力をしていたのを知りながら、何のコメントもすることなくしらばっくれていたことをお詫びする、という趣旨(ネタ)でした。
壮大な計画に基づくコント&MV
文字で説明するよりここは見ていただいた方が早いので細かいことは省略させていただきますが、サムネイルの選び方から構成、緻密に作られているに違いないKANさんによる台本、随所に散りばめられた謝罪会見あるある、出演者(KANさん、秦基博さんだけではなく、FM802の中島ヒロトさん、FM COCOLOの加藤美樹さんが記者役として出演)の皆さんのその場の頭の回転で繰り出すアドリブ、時折発生する”写材”会見タイム、何を取っても秀逸で、約35分間の会見とミュージックビデオで構成される合計42分間の素晴らしいエンタテインメントでした。
コロナ禍で、なかなか新しい作品やライブを発表するという行為そのものが困難になってきている中で、このようなエンタテインメント性の高い究極の”おふざけ”と至高の”音楽”を、私たちに供給してくださる姿勢には、感謝してもしきれません。ありがとうございます。KANさんはここのところ、YouTubeや有料配信への可能性を追求する姿勢を見せてくださっていることもあり、今後の活動に新しい表現方法が加わり、ファンとしてはますます期待せざるを得ません。
充実した納得度の高い説明内容
説明内容についても、上記のネタをはさみながらも、ファンが聴きたい内容をしっかり詰め込んで相当充実させたもので、時系列の制作過程、モチーフ作成中のデモ音源の披露、使用楽器パート構成表を用いた高難度のアレンジ秘話、歌詞の呼応ポイント説明、クレジット表記の経緯、お互いのアーティストとしての姿勢やスキルの賞賛、などなど、大体知りたいことは話されていました。
唯一「名前どおりにいつも明るい君」の正体だけが伏せられています。やはりそこだけは、ファン界隈で予想している通りなのだと思われますが、もう少し先のあの時まで真相が伏せられるのではないかと思われます。
計画を集大成するミュージックビデオ
”謝罪会見”の締めくくりに、責任を取る名目で、『カサナルキセキ』の配信リリース発表とともに、ミュージックビデオも流していただけました。これがまた感動的な仕上がりです。
楽譜に書かれた【HTKN】の文字から始まるミュージックビデオ。2人が演奏している場所は”謝罪会見”の場所と同じスタジオってところがまた粋な演出です。会見中にKANさんが説明していたアレンジの妙を映像の中でも確認することができます。あんなにふざけた(笑)会見の直後にこんな真面目なMVで沁み入らせるというジェットコースター。直接MVまで飛ばすのではなく、ぜひ、”謝罪会見”から通してみていただきたい逸品です。ひとつの作品として成立していますので。
ラジオレギュラーではさらなる裏話も
翌日4月24日は、この”謝罪会見”&ミュージックビデオを受けて、FM COCOLO「KANと要のWabi-Sabiナイト」、STVラジオ「KANのロックボンソワ」の両番組に秦基博さんがゲスト出演し、一連の”騒動”について振り返って伝えてくださいました。(「名前どおりにいつも明るい君」の正体はまだ聴けず)
詳細は、以下の2件のradikoニュースで、『KANと要のWabi-Sabiナイト』や『KANのロックボンソワ』の時の秦さんゲスト回の内容がほぼ書き起こされていますのでぜひ。
さらに5月1日放送の「KANのロックボンソワ」では、謝罪会見でも明かされていない、以下のことも明らかにされました。
- ワンコーラス目に入っている「カサナル」側のチェロとビオラのフレーズは、秦さんがデモ音源を作った段階で入っていたチェロのフレーズをほぼ残したままアレンジしたものである
- 後半に2曲ともにうっすら入っているグロッケンシュピールはそれぞれKANさん秦さんが別々に間引かれたメロディラインを叩いており、重ねることで1つのメロディラインが出来上がる
ミュージックビデオ単独映像も公開
4月26日、これまでの「”謝罪会見”+ミュージックビデオ」の映像に続き、「ミュージックビデオ」単独映像も秦基博オフィシャルYouTubeチャンネルにて公開となりました。
『Love music』秦基博氏ゲスト回でも紹介
10月17日深夜のフジテレビ系列『Love music』では、デビュー15周年を迎える秦基博氏がゲスト出演し、【森高千里が選ぶ秦基博の好きな曲】として2018年の「花」と並んで2曲目に選ばれたのが、この『カサナルキセキ』でした。
「それぞれが事前にリリースした2曲を同時に再生することで完成する曲」として紹介され、森高さんは「こんな感じの曲ってあるんだな」「しかもすごいいい曲で」「毎日のように聴いているくらい」と絶賛。
「ライブではまだ演奏されていないが実現するんですか?」という森高さんの問いに、秦さんは「やりたいねとは話しているんですが、実際やるとなったらお互いの(演奏する)曲を聴かないようにする・・・ひたすら修行してるみたいになるんじゃないかと。いつかやりたいですね」と回答。KANさんもプロモーションで各地の番組にゲスト出演した時などにも同じようなことをおっしゃっていましたね。
商品情報
『カサナルキセキ』は音楽ストリーミングサービス及び音楽ダウンロードサービスにてリリースされています。
KANさんの『キセキ』が収録されているアルバム『23歳』は以下にて購入可能です。
秦基博さんの『カサナル』が収録されているシングル『泣き笑いのエピソード』は以下にて購入可能です。
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今回の”騒動”は、翌日の「めざましどようび」の朝6時台のエンタメコーナーでも2つの元楽曲も含めて”謝罪会見”が紹介されるなど話題性が高く、各所で紹介されています。
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