1月から4月まで行われていました『弾き語りばったり #30 First Class Distance』のうち、4月1日東京公演の模様が5月29日に配信+アーカイブ公開。
開催概要
弾き語りばったり #30 First Class Distance
日時:2021年5月29日(土)20:00配信開始
配信:3,000円(税込) 配信+アーカイブ視聴
アーカイブ視聴期間:初回配信終了後~6月4日(金)23:59
ライブの内容そのものがどのようなものだったか、演奏曲目等については、こちらで確認いただけます。
東京公演会場にて初告知
4月1日、Zepp DiverCity Tokyoでの東京振替公演において、カメラ撮影を伴う収録があり、同公演を5月に有料配信する意向であることが告知されました。また、KANさんオフィシャルサイトおよびTwitterにて、その方向で準備中であることが示されました。
告知時はゴールデンウィーク中とゴールデンウィーク後の配信ではどちらが良いか、というのを挙手アンケートを取ったりするぐらいに配信時期を迷っていたそうなのですが、他の配信イベントの配信視聴可能時期との兼ね合いなど、十分に検討していただいた結果として、5月末~6月頭という選択をされたのだと思われます。いつも丁寧な心遣いをしていただき感謝です。
配信内容の概要が明らかに
5月15日、正式な配信日程と概要、オフィシャルトレーラーが発表されました。同日、KANさんのラジオレギュラー番組でも告知されました。
ツアー開始当初はコロナ禍ではあるものの配信の予定はない、とされていましたが、客席数を半分以下にしているというだけで、業界的には経営的に厳しいこと、また、見たくても見られない方が多くいる、という状況を踏まえて、その状況を少しでも埋めるために、有料配信を決断していただいたそうです。大変ありがたいことだと思います。
また、配信内容については、使用許可に時間が掛かる上に使用料が高額になることが多い、という理由から12曲目に演奏された「Uptown Girl(org. Billy Joel)」、そして、当日の会場の空気によりその楽しさが成立するという性質であることから「Digital Pink Card Time(観客数名とのダイレクトコミュニケーションタイム)」は、含まれないこともラジオ番組等で告知されています。MCについては、4月1日の公演時にも、一部カットする可能性があることはおっしゃっていましたが、少なくとも全部カットというわけではないのでご安心を。
全曲ピアノ鍵盤俯瞰映像付き
今回の配信の目玉ともいえるサプライズな計らいがこれです。全曲、真俯瞰からの鍵盤映像が最下部に添えられている、というのです。弾き語りライブでは、ステージ上の動きはほとんどなく、ピアノを弾く手ぐらいしか動いているものがない、ということで、考案されたそうなのですが、なかなかプロのピアニストでも実現しないのではないか、という大胆企画だと思いました。
4月1日当日は私は2階席で見せていただきましたので、この俯瞰用カメラの存在には全く気付いていませんでした。また、俯瞰用カメラでの映像に被らないようにするために、少しボーカル用マイクを手前に位置取り、ピアノから離れた状態で弾き語っているとのことで、最初2、3曲は違和感があったそうです。
そこまで配慮していただきながら、配信映像を作っていただき、我々に届してくださることには感謝と尊敬の念しかありません。本当にありがとうございます。
初回配信時はKANさんチャット降臨
5月29日、予定通りに20時から初回配信があり、チャットとTwitter中心ににぎわいました。
さらに、イープラスのStreaming+の配信画面と同時に表示されるチャットには、KANさんご本人が降臨し、コンサートのMCや構成についての補足事項、自分の演奏への指摘、チャットの仕様確認、薄生地のピザ準備から焼き上げ報告、視聴者への歌煽り、などなど、その場にいたユーザの皆様を終始楽しませていらっしゃいました。
25年前、このサイトを立ち上げた頃は、まさかKANさんがこのような場で交流してくださるとは思ってもみませんでした。物凄い時代になったものです。
収録曲目、カットシーン
2021/04/01(木) 東京振替公演 @ Zepp DiverCity
※主なカットになったシーンは青字&取り消し線
- 安息
- 君が好き胸が痛い
- まゆみ
- MC#1 最初の挨拶/スットボケ曲紹介
- Day By Day
- MC#2
KANちゃんは独立独歩/クリスマスの約束/うたつなぎ
- 星屑の帰り道
- 世界でいちばん好きな人
- MC#3 エンドレスのエビソーダがエンドレス
- エンドレス
- MC#4 実演!無断転調(演奏は後半に)/
今だからこその邦楽カバー
- 素直(org. 槇原敬之)
Digital Pink Card Time/配信日程アンケート- MC#5 アルバム「23歳」一人で演奏できるのは2曲だけ
- キセキ
- MC#6 後半はテンポよく/サイレント吉川を召喚せよ
- IDEA
- よければ一緒に
Uptown Girl(org. Billy Joel)- 愛は勝つ
MC#7 配信用に11→13のつなぎを再収録
- プロポーズ
- 二段階のお別れはお馴染みのイリュージョン
- MC#8 強い意志と行動力に感謝/
今後も続々と手の込んだ面白発表あり
- エキストラ
- 終演後影アナさんが告げる偽ツアータイトル「弾き語りばったり#30 毎日がエイプリルフール 全部が全部ウソなのよ」
- その後、規制退場
全編で2時間45分程度の公演だったのですが、上記青字取り消し線部分をカットされて、最終的には2時間5分程度に収まっていました。コンサート当日は、Uptown Girlはオトナの事情でカットであることも知らされており、その部分の前後を繋げる映像を別撮りしたのも良い思い出です。また、MCは半分くらいカットする、ともおっしゃっていたのですが結果的にかなりの分量を面白く残していただけており、かつ、超自然でスマートな編集で、違和感がなくて見やすかったです。
「よければ一緒に」→「愛は勝つ」の接続点で、ピアノ左側に乗っかっていた歌詞シートが見切れている状態から見えない状態にピッと変わったのはご愛敬。音源的には違和感ない繋がりでお見事でした。
また、チャットでKANさんがおっしゃっていたこととして、MC等で名前が出てくるアーティストの皆さんには許可を取ってあるのだそうで、丁寧な作品作りを徹底されていることがわかりました。一方で、”サイレントキッカワ”については全く許可を取っていないそうで、そろそろクレームが来るのを待っているそうです(笑)。
兎にも角にも、KANさんのお客様のことを考えて、いろいろと大変な中、このような形で初の「配信ばったり」を提供してくださったKANさん、スタッフの皆様、ありがとうございました。感謝しています。
Special Edition for J-LOD公開
6月5日、KANオフィシャルYouTubeチャンネルにて、『弾き語りばったり #30 First Class Distance』のSpecial Edition for J-LODが公開されました。
これは、経済産業省が定める「コンテンツグローバル需要創出促進事業費補助金」の申請を行うための条件として、日本国内で実施した公演(無観客配信を含む)を収録し、海外向けに5分間以上の映像コンテンツとして発信する必要があるためです。
よって、この映像には日本語の他に、ローマ字表記と、中国語表記で字幕も付けられています。KANさん的には目的と活動の目線がある程度親しみがありますのでしっくりきますね。
とはいえ、コロナ禍によって活動機会や発表機会が失われてしまっている状況がなければ、このような申請も必要ないのだと考えると、早く元の公演環境に戻って欲しいと願うばかりです。
収録されているのはダイジェストで、以下の各曲です。
収録曲目
- 世界でいちばん好きな人(世界上最愛的人)
- よければ一緒に(如可好一起)
- 愛は勝つ(愛胜)
- エキストラ(临时(臨時)演員)
それにしても、中国語で「第三十次 突然独奏独唱」っていう訳がばったり感よりどっしり感が出ていて訴えかけるものがありますね。
履歴
- 東京追加公演にて初告知(21/04/01)
- 公式サイト等で正式発表(21/05/15)
- 初回配信にKANさんチャット降臨(21/05/29)
- 収録曲目+カットシーン追記(21/05/31)
- Special Edition for J-LOD公開(21/06/05)
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