KANさんが、aiko氏のアルバム『どうしたって伝えられないから』に収録される『メロンソーダ』にコーラスアレンジで参加しています。
参加楽曲『メロンソーダ』
元々『メロンソーダ』は、音楽で新生活を応援する春のキャンペーン「FM802×TSUTAYA ACCESS!」で、12年目となる2019年にaikoさんが作詞・作曲担当となって制作され、4月1日にFM802でオンエア開始され、約1年間FM802を賑わせて楽しまれた楽曲。アーティスト名を「Radio Darlings」とし、aikoさん、上白石萌歌さん、谷口鮪さん(KANA-BOON)、橋本絵莉子さん(チャットモンチー済)、はっとりさん(マカロニえんぴつ)、藤原聡さん(Official髭男dism)が参加し、KANさんと秦基博さんもコーラスとして参加しました。春を彩るさわやかでここちよい楽曲となった上、後半のコーラスワークはKANさんによって書かれたものでした。
その後、2019年～2020年、aikoさん自身のライブ「Love Like Rock vol.9」でもセルフカバーを行って話題となりました。新型コロナの影響でなかなか観客を動員したライブが行えなかった時期に行われた「別枠ちゃん」でもタイムラインがにぎわいました。
そして、今回、満を持してaikoさんオリジナルアルバム「どうしたって伝えられないから」のトラック2に、セルフカバー楽曲として収録されることになりました。
気になっていたコーラスの行方
リリースに先駆けて、2月22日のFM802『TACTY IN THE MORNING』（7時台）にて、全世界初オンエアされることが発表になりました。ずっと気になっていたのは、「Radio Darlings」バージョンの時にKANさんが作ったコーラス部分を、aikoバージョンではどのように扱われるのか、でした。
KANさんのことを大好きなaiko氏のことですから、せっかくKANさんに書いてもらったコーラスを切り捨てるはずはない。場合によっては、そのままKANさんと秦さんのトラックを使うことになるのかもしれない、など、いろいろな妄想をめぐらせていました。
そして、オンエア当日。
曲がオンエアされる前にコメント出演したaikoさんや、音楽情報サイトの記述によると、このaikoバージョンでは、KANさんが2019年の「Radio Darlings」バージョンで書き下ろしたコーラスをベースにして、さらにそこにaikoさん流のコーラスアレンジを施し、aikoさん自身でコーラスを重ねています。
KANさんのコーラスアレンジの再現も素晴らしいですが、ところどころでaikoさんでしか重ねなさそうなノートをぶつけてきていたりするところや、男声から女声に変わることにより、オクターブ上に飛ばしている箇所があるところなどが「さすがaiko」と唸るポイントです。
クレジットにもKANさんの名前が
3月3日、CDがリリースされ、ブックレットを確認しました。しっかりと「Chorus arranged by KAN」と記されていました。30年来KANさんを敬愛してきたaikoさんにとって、自分の作品にKANさんの名前がこのような形で載せることができる、というのは、夢のような瞬間だったのではないかなと思います。
「Radio Darlings」のいいところを継承して新録
今回の「メロンソーダ」は新録されています。FM802の皆さんが参加したハンドクラップも置き換わっていますし、コーラス含めてすべてaikoさんの声でのセルフカバーです。
おそらく、「Radio Darlings」のレコーディング前のデモ音源には既にaikoさんのボーカルが入っていたと想像されます。それを、「Radio Darlings」の皆さんがaikoさんに寄せながらも各自のオリジナリティ・アイデンティティを注ぎ込んで素晴らしい作品に仕上げられたのではないかと思います。
さらに今回、aikoさんが「Radio Darlings」の素晴らしいところ・楽しいところ・心地いいところを継承してRe:Coverされたということだと思われるので、なお一層幸せな１曲に昇華しているように感じました。それを聴いた私は、その幸せな瞬間を共有させてもらってほんわかしている、というわけです。ありがとうございます。
履歴
- FM802にて初オンエア（21/02/22）
- CDブックレットにてクレジット確認（21/03/03）
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